テレビで取り上げられたこともあり、「睡眠負債」というものが気になっているという方も多いのではないでしょうか?
ここでは、睡眠負債とは何なのかという基本的なところから睡眠負債の返済方法までご紹介していきたいと思います。
今さら聞けない、「睡眠負債」とは何か
そもそも「睡眠負債」とは何なのでしょうか?睡眠負債というのは、スタンフォード大学のWilliam C. Dement 教授によって提唱された言葉です。毎日の睡眠不足が借金のように積み重なり、心身の健康面に害を及ぼす可能性のある状態を指します。
眠気というものを感じたことのある方も多いでしょうが、実はこの身近な眠気というのは脳からのサインでもあります。もともと睡眠というのは脳を含めて体を休ませるために必要なことで、眠気というのは言ってしまえば脳からの「休ませてくれ!」というサインなのです。
ただ、この眠気に忠実に従うという方はそうそういないでしょう。眠気が起こってもそれを覚ますような行動をする方がほとんどかと思います。そのため、脳が休みたいときに休むことができず睡眠負債を抱えてしまうことになります。
しかも、今はストレス社会と呼ばれるような時代です。多くの方がストレスを抱えており、そのストレスによってより脳が疲れてしまうのです。実際に、ストレスで疲れているのに眠れないと不眠を訴える方は少なくありません。
さらに、今の時代はパソコンやスマートフォンといったものを当たり前に使っているかと思います。これらの機器からはブルーライトというものが発生しており、これが目から入ることによって脳を興奮させてしまいます。
最近であれば、寝る前にスマートフォンを布団の中で操作する方も多いでしょう。脳が興奮した状態のまま眠りに入っても十分に休むことはできません。そのため、睡眠時間を確保していても睡眠の質が低下してしまい、睡眠負債を抱えてしまうことになるのです。
今の時代を生きる方は、睡眠負債を抱えやすい状況にあると言っていいでしょう。
週末の寝だめでは解消できない理由
睡眠が足りていないと感じている方の中には、週末の寝だめを実践している方も多いのではないでしょうか?
実際に、これを学生時代から実践しているという方は少なくありません。
ただ、週末の寝だめでスッキリ感を味わっている方はほとんどいないでしょう。というのも、週末の寝だめでは睡眠負債というのは解消することができないのです。
週末に寝だめをすると、生活サイクルが大幅に狂います。普段は朝早くに起きているのに、週末は昼過ぎまで寝ているといった形で寝だめをしている方も多いでしょう。ただ、寝だめをした日というのは、食事をするタイミングもずれ込みますし、場合によっては食事の回数が減ることもあるかと思います。
それに、昼過ぎまで寝ていたからこそ、夜になって寝付けなくなってしまうということもあるでしょう。寝だめによって生活サイクルが狂ってしまうと、今度は週明けにその影響を受けてしまうのです。
また、週末に寝だめしようとして目が覚めたのに無理やり寝るという方もいるかと思います。筋肉であれば横になって休むだけでも疲労は回復するものですが、脳はそうもいきません。無理に寝ても睡眠の質が低下し、本当に無駄に睡眠時間を重ねてしまうだけになってしまうのです。
寝すぎた後というのは頭痛がしたり、体が痛かったりするものですが、脳の疲労だけではなく、余計な疲労感までをも引き起こしてしまうのです。
基本的に睡眠負債は寝だめでは解消できないのです。そもそも人間の体は寝だめできるようにはなっていません。
睡眠負債をきちんと解消する正しい方法
睡眠負債をきちんと解消するには、生活習慣や生活サイクルといったものを意識するのはもちろんですが、睡眠時間をちょっとプラスするところから始めていくといいでしょう。
一般的によく言われているのは、30分早めに寝るという方法です。夜の睡眠に影響が出ない範囲で、昼寝をするのもいいでしょう。ちなみに、週末の寝だめはNGですが、2時間ほどであれば寝坊してしまうのも問題ありません。
また、先でもお話ししましたように睡眠負債には脳の疲労も関係してきます。ヘッドマッサージでより直接的に癒していくことによって、睡眠負債の解消へとつなげることもできるでしょう。
睡眠負債はちょっとした心がけや工夫で解消していくことができます。今の時代を生きる現代人だからこそ、意識していきましょう。
まとめ
心身に悪影響を与える睡眠負債ですが、現代人は睡眠負債になりやすい傾向にあります。寝だめでは解消することができませんので、睡眠時間をプラスするなどできるところから少しずつ睡眠負債を解消していきましょう。
脳疲労ヘッドマッサージ
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